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ちょっと考察。

Ζガンダム本編見て考えたことを文章に変換していく。

両親が二人共死んだあとカミーユは両親に親をやってほしかったと述懐しているのですが、これはカミーユがグリプス戦役を戦い抜いた中でもずっと考えていたことなのだと思います。
そもそもMk-Ⅱを奪ったのもティターンズは勿論、親への反骨心も含まれていたわけで。
カミーユ自身、序盤は自分を拾ってくれたエゥーゴのクルーにそれを求めていた節がウォンにボコボコにされたあとに見受けられます。

しかしシャアもアムロもエマもレコアも、カミーユのその感情を受け止めるには男であり女でありすぎたんだろうなと。
人の親であるブライトはどうなのかというと、元々彼はカミーユにとって「憧れの存在」からスタートしていてその位置にはおそらくカミーユ自身が無意識的に入れることを避けていたのだと解釈しています。
実際のところヘンケン、ブレックスなどを含めたエゥーゴのお偉いさん達はカミーユに「次代のNT」や「優秀なパイロット」としての評価はしても、カミーユ自身の内面へ踏み込もうとする人は本質的にはいなかったのではないかと。
シャア自身、後に父親を求めていたクェスの感情を、アムロに指摘されてはじめて気づく程度には鈍感だったワケで。

ではカミーユの心に対して向き合おうとしたひとはいないのかというとそんなことはなく、ファは間違いなくそうあろうとした人物です。
しかしちょうどその頃カミーユはフォウとよろしくやってた頃。
宇宙に上がってからはむしろカミーユにとって中盤までのファと死ぬまでのカツは独断専行の多い頭痛の種だったフシもあり、カミーユ自身この二人やサラに対しての手本を示すために「大人」であることを強いられたとも言えます。
レコアはわりとカミーユに向き合おうとはしていたけど、それよりもシャアへの感情を優先しちゃいましたね。しょぼーん。

んでまあ、ダカール演説あたりからの最終局面でカミーユはそういった周囲のプレッシャーに苛まれ、自分がこの先の世界をなんとかしないといけないという強迫観念に陥っていたきらいもあります。
フォウやロザミアとの哀しい離別もありどんどん精神が蝕まれ、最終的にはスイカバーアタックの果ての精神崩壊……これでΖガンダムはおしまい。

繰り返し見てみると、1年かけてカミーユが精神崩壊に至る経緯はキッチリと描写されているんだと思いました。
周囲の大人がカミーユを理解しようとつとめる劇場版も合わせてみるとまたちがうのかもしれませんね。
というわけで長文おしまい。
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Author:ばるとね
いつの間にやら20代に突入した元WCS石川ベスト4。
ポケモンとカードゲームとエロゲーと鉄道その他を愛するガチヲタ。
物事は狭く深くの精神でやり込むタイプ。

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